海況データ:4月29日(金曜日) サメのヒレ、コカジカ前
        水温18.0℃ 透明度8m

 ちょっとアップが遅くなりすみません。

気になる生物達の変化が見られてきましたので更新させて頂きます。

一本目はサメノヒレから入りました。

そのままゴロタ沿いを湾内に流してくると、

今年初のキンギョハナダイの大群に遭遇、

近づいてよく観察すると全て雄群れです!!

osumure

雄の特徴である鰭が長くたなびいています。

体色も紫色が混じってとても美しい。

でも雌が一匹もいません。

しばらく移動すると、またまたキンギョハナダイ群れが、

mesumure

全部、雌の群れです、

雄が一匹もいません。

オレンジ色がきれいです。

実はこの奇妙な動き、求愛行動の直前に見られるパターン、

近いうちにこの二つの群れが交じり合い、

求愛行動の「Uスイミング」が見られるようになります。

ちょっと、これは毎週要観察ですよ!!

ちなみに求愛行動のUスイミングは日中に見られますので、

カメラ派の方は粘って撮影いかががですか?

kingyoyyg

さらにコカジカ近くまで戻ってくると、

キンギョハナダイ幼魚が単独でゴロタに隠れていました。

二本目は三連ブイから潜降、

コワリ残骸まで移動しようと砂地を見ると、

koneko

でたー!!

ネコザメの幼魚です。

手のひらに乗る大きさで、かわいい、

全く動かずフクロノリに隠れているつもりのようでした。

kowari

コワリはフクロノリに埋め尽くされています。

tamago

コワリのイロカエルは不在、

パイプの割れ目にウミウシ卵が、

まるで、ウツボ隠れがが安全と分かって産んだように見えます。

ika

コウイカ多いですね、産卵で来ているはずです。

卵は見つかっていないので、これも近いうちに始まるのでは。

ei

ヒラタエイも毎回います。

miyako

このミヤコウミウシもちょくちょく見かけます。

水温が18℃になり、各生物が繁殖、求愛行動が始まるので

5月は目が離せませんよ!!

文:伊藤英昭